「口がポカンと開いている」
「口を閉じるように言ってもすぐ開いてしまう」
このようなお悩みはありませんか?
実はその原因のひとつが
**“口唇閉鎖力(こうしんへいさりょく)”**です。
あまり聞き慣れない言葉ですが、
歯並び・口呼吸・お口の発達に大きく関わる重要な機能です。
この記事では
- 口唇閉鎖力とは何か
- 子どもの基準値
- 測定の重要性
- 改善方法
について分かりやすく解説します。
口唇閉鎖力とは?
口唇閉鎖力とは
口をしっかり閉じる力のことです。
唇の筋肉によって保たれており、
日常では無意識に使われています。
■ 正常な状態
- 何もしていない時に口が閉じている
- 鼻呼吸ができている
- 食事中に口が閉じられる
これが理想的な状態です。
口唇閉鎖力が弱いとどうなる?
① お口ポカン(開口)
口を閉じる力が弱いと
無意識に口が開いた状態になります
いわゆる「お口ポカン」です。
② 口呼吸につながる
口が開くことで
口呼吸が習慣化します
これは
- 歯並び
- 虫歯
- 健康
に影響します。
③ 歯並びへの影響
口が開いていると
- 舌が下がる
- 上あごの成長不足
結果
- 出っ歯
- 開咬
- 歯列不正
につながります。
④ 虫歯・歯肉炎のリスク
口が開くと口腔内が乾燥し
細菌が増えやすくなります
子どもの口唇閉鎖力の基準値(目安)
口唇閉鎖力には
明確な全国統一基準はありませんが
臨床的な目安として
■ 年齢別の目安
- 3〜5歳:2〜4N
- 6〜8歳:4〜6N
- 9〜12歳:6〜8N
■ 単位について
口唇閉鎖力は
**ニュートン(N)**で表されます
一部の機器では
kg(キログラム重)表示
となることもあります。
■ 換算
1kg ≒ 約10N
■ 注意点
数値はあくまで目安です
個人差があり、
機能(使い方)と合わせて評価することが重要です
なぜ測定が重要なのか?
① 見た目だけでは分からない
「口が開いている=力が弱い」とは限りません。
力があっても使えていないケースもあります。
② 数値で“見える化”できる
測定することで
- 現在の状態
- 年齢との比較
- 改善の経過
が分かります。
③ 親御さんの理解が深まる
数値があることで
「なんとなく」→「納得」
に変わります。
当院での測定について
当院では
専用の機器を使用し
口唇閉鎖力を測定しています。

■ 使用機器
- リットレメーター
また
- JMS 舌圧測定器 TPM-02E
による舌圧測定も行っています。
■ なぜ両方測るのか?
口唇閉鎖力だけでなく
舌の力・位置も重要だからです
よくあるパターン
臨床で多いのは
- 口唇閉鎖力:ある
- 舌圧:ある
- でも口が開く
この場合
舌の位置(低位舌)が原因
改善方法
① 舌の位置を整える
舌を上あごにつける
これが最も重要です。
② トレーニング(MFT)
- 唇のトレーニング
- 舌のトレーニング
- あいうべ体操
③ 生活習慣
- 姿勢
- 食事
- 呼吸
6歳前後が重要な理由
6歳頃は
歯並びの土台が決まる時期です
この時期に
機能を整えることで
- 矯正が軽くなる
- 成長を活かせる
よくある質問
Q:数値が低いとすぐ治療?
数値だけでは判断しません
機能・習慣と合わせて評価します。
Q:自宅で改善できますか?
軽度であれば可能ですが
正しい指導が重要です。
まとめ
口唇閉鎖力は
お口の健康と発達にとても重要な力です。
- 口呼吸
- 歯並び
- 虫歯
すべてに関係します。
しかし
早めに対応すれば改善できるケースが多いです







